この度、ひさご訪問看護リハビリステーションにおいて、『医療的ケアが必要なこどもと家族の支援ハンドブック』を作成いたしました。
医療的ケアに関する情報は世の中に多く存在していますが、家族が限られた時間の中で必要な情報を効率的に集め、理解することは難しいのが現状です。特に、入院中に医療者から医療的ケアや退院後に利用できる支援サービスや制度について説明を受けても、その情報量の多さから、一度に理解するのは容易ではありません。
当ステーションを利用しているご家族からも、「利用できる支援サービスや制度がよく分からない」「どこに相談すれば良いのか迷ってしまう」といった声を多くいただいておりました。そこで、信頼性の高い情報を一つにまとめ、必要なときにすぐに参照できるリソースを提供することが、家族にとって大きな助けになると考え、ハンドブックを作成するに至りました。
このハンドブックでは、医療的ケアが必要なお子さまとそのご家族が在宅で安心して生活できるように、支援サービスや制度についての情報を整理して掲載しています。家族が直面するさまざまな「でも…」という不安や壁を乗り越える一助になれることを目指しています。
内容には、イラストを用いてわかりやすく医療的ケアを説明したり、在宅での生活のタイムスケジュールの一例を示したりしています。また、さいたま市で利用できる支援サービスや制度、在宅移行支援、きょうだい児支援など、実際に役立つ情報を幅広くカバーしています。
現在、このハンドブックは医療的ケアが必要なお子さまを対象とする事業所や保育所、病院などに配布しておりますが、ご興味のある方はぜひ当ステーションまでお問い合わせください。また、小児看護専門の看護師も在籍しておりますので、訪問看護やリハビリサービスの利用をご検討の際は、ひさご訪問看護リハビリステーションを選択肢の一つとしてご考慮いただけますと幸いです。