保育園や小学校に通う子どもたちは、季節の行事に参加することで、季節の移り変わりを感じています。しかし、在宅で生活している子どもたちにとって、こうした機会は限られているかもしれません。そこで、小児在宅看護の現場でも、季節の行事を取り入れることが重要です。
季節の行事を通じて、子どもたちは自分を表現する力を養い、達成感を味わうことで自尊心を高め、心の充実を図ることができます。毎月、季節感を反映した活動を取り入れることで、子どもたちが四季の変化を楽しみ、豊かな感受性を育むことを目指します。
秋の季節が深まる9月は、医療的ケアの必要な子どもやそのきょうだいと一緒にどんぐりとミノムシの制作を楽しみました。
どんぐりの帽子は好きな色の絵の具を3色選び、画用紙を入れたジップロックに絵の具をのせて、手が汚れないように工夫しました。
ミノムシは、様々な色の丸やハートの形を好きなように貼り付けて衣にしています。
制作が始まった時から、「どんな色にしよう」「〇〇ちゃんの素敵だね」「その色の組み合わせ秋っぽい!」などたくさんお言葉が飛び交いました。
たかが製作ですが、単に遊びではなく、家族が参加することで、医療的ケアが必要なお子さまも含めた家族の絆が深まる場となります。普段は看護やケアが中心の時間ですが、今回は一緒に楽しむ時間を過ごすことができました。